音と食と生。

和歌山で歌ってる人。音楽と食べる事が好き。Twitter→@AKfrom4343 インスタ→ https://www.instagram.com/akfrom4343

リクルートスーツで個性は無くなるのか?

こんにちは!絶賛就職活動中のあーちゃんです。

リクルートスーツで歩き回る毎日です...ってほど気合い入れて就活してないけど(笑)

 

就活生は皆同じ髪型で、同じスーツを来ていて個性がない!!」みたいな事よく聞きますよね。軍隊の様だ〜などといった意見を実際に目にしたんですけど、今日はね、これにゴリゴリ反論していこうかと。

 

まず、個性って何?教えてGoogle先生!!

【個性】他の人とちがった、その人特有の性質・性格。個人の特性。

だそうです。ありがとうGoogle先生

「性格は〇〇に出る」という表現があるけど、「出る」って事は「中にある」って事。

自分の中にあるものを、知ってもらって、企業とマッチングする訳ね〜

じゃあどうやって知ってもらう?

そこで登場するのが、面接! 

な訳ですね。うーん、喋れん奴はもうGood night!こればっかりは仕方ない。コミュ力命!

ここで私服を着れば個性のアピールになるのかっていう話。

ならんやろ。(冷静)

うん...服で見えるのってファッションセンスくらいじゃないかな。いや、まあ、アイロンきちんとしてるからマメな人とかあるかもしれないけど。

大人しい人がド派手な服好きな事もあるだろうし、逆もまた然り。

よく考えてみると大学生のファッションとか!ちょい前はマスタードのワイドパンツにオフショル!最近はパタゴニア女子ばっかり!ドフラミンゴ系女子もちらほら?安定のデニムジャケット!!ちなみに入学当初デニムジャケット着る人の多さにビックリして、大学で1日何人のデニムジャケットに出会うか数えたら42人いた。

結局、普段来ている服だって流行で作られていくのだし、どんな人がどんな趣味だっておかしくないし、服からその人の性質が分かる事ってあんまりない...というよりは「それよりもっと大事な事がある」のほうが正しいかな?

ていうか、リクルートスーツ着て黒髪なだけで、個性見破れない企業とか就職したくない...。

 

着てて思うけど、リクルートスーツってむしろ学生に優しい気がするんだ。私服でおk!って書いてる企業もあるけど、逆に困るアレ。統一性を持たせる事で、それに気を使う時間と気持ちを省くことが出来る。スーツだけじゃなくて手帳小物だって、気にする人は地味に揃えれば「自分だけ柄物で気まずい」っていう心配から逃れられる。

 

就活に正装が必要かどうかについて価値観は色々あると思うけど、これからお世話になる会社かもしれないのでそれなりの礼儀は必要かと。

 

ただ、行き過ぎたマナーとか無意味なものはやっぱりあるから、その辺は直した方がいいかなと。

ヒールは要らん!歩きにくいし足に悪い!折れ!!!スカートでもパンツでもどっちでもええやろ!!

というのは今1番思ってる。

 

私は個性ゴリゴリ押して喋ってるし、スーツのせいでそれが妨げられている感覚も持ってない。リクルートスーツが〜ってうだうだ言ってる人って自分の個性の無さをリクルートスーツのせい(社会のせい)にしてるようにしか見えないのよね。

 

さてと、無事に就職出来れば、次は「新人研修で個性は潰されるのか?」っていう記事を来年書こうかなと。

それでは。就活頑張りマス。

 

 

atyannn.hatenablog.com

 

 

ラーメン屋さんレポートその1

和歌山に住んでる人も住んでない人もこんにちは!行ったことある(行きたい)ラーメン屋さんについてまとめたいなと思ったので、これから超個人的意見だけを書きます!異論は認める!

和歌山大学近辺のラーメン屋さんはよく行くので、まずその辺から...

 

①暴豚製麺

coming soon...

いきなりcoming soonでごめん。合う人には合う。合わない人には合わないらしい。入るのに勇気がいる。

 

長浜ラーメン

月曜日は餃子半額。とんこつ白、麺普通、ネギ多め、キクラゲ有り。クリーミーなスープと細麺の相性が良い!!こくうまもあるけど、個人的には白の方が好き。キクラゲがコリコリしてて美味い。キクラゲ大盛りが欲しい。ちなみに、私はレディースセットがお気に入り。女性限定なのが勿体ない。男性でも大食いでなければ丁度いいと思うのだが...。レディースセットはラーメンに炒飯、唐揚げまでついている。唐揚げは油淋鶏か塩コショウか選べる。

つまり、月曜日に行けば、1000円以内でラーメン炒飯唐揚げ餃子が食べられる。

悩む必要なんてない。選ぶ必要なんてない。君は全てを手に入れる。

レディースセット↓↓↓

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③土屋商店

底に醤油ベースの超濃いタレがあるので、しっかり混ぜよう。手が疲れるレベルで極太麺が重い。次の日を気にしてニンニク抜きにしたが、底にとごっている玉ねぎ?にしっかり味がついていてガッツのある味がした。

ネギが2種類入っているのが個人的にポイント高め。ネギ好きにはたまらん。

メンマが美味しい。癖が無くて甘め。ラーメン好きな割に、メンマはそこまで好きじゃないけどこれは好き。

机に置いてある粗挽きのブラックペッパーが意外と合う。少し飽きてきた頃にアクセントとしてどうぞ。

麺を食べ終わったら、追い飯の登場!(追い飯とは、残ったタレに絡めて食べる白ご飯の事。台湾発祥らしい。) 麺を少し残して、そばめし風に食べるのも良いだろう。

追い飯の海苔の香りがタレとよく合う。ここでもブラックペッパー投入。ご飯でも合う。追い飯まで完食すると、あの濃いタレを全部食べたのか…という謎の恐怖に襲われる。塩分過多!大食いでないなら量が重めかもしれないが、とりあえずダイエットは明日からで良い。

金のまぜそば並↓↓↓

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今回はここまで!続編をお楽しみに!

 

 

atyannn.hatenablog.com

 

 

ラブソングを作りたかった。

ラブソングを作りたかった。

会いたいとか言ってみたかった。

無くしてから気づいてみたかった。

君を匂いは分からなかった。

僕の名前を呼んで欲しかった。

忘れないでってお願いしたかった。

全部思い出にしたかった。

なんてね!

そういえば私、本気でラブソング作ったことないなと思って。「はあーどうせ可愛い弾き語り女子が歌うラブソングがウケるんやろおお」って半分キレ気味で作ったことはある。(そして普通に良い曲ができてしまう自分が辛い)

好きな人はいた事あるし、惚れた腫れたで盛り上がる事は勿論あるけどね(私も一応人間なので笑)。ラブソングを作る人が凄い。私なら大勢の前でラブレター読み上げるような事恥ずかしくて絶対出来ないなあ。

そもそも人生における恋愛のウェイトが、人と比べて低いのだと思う。カップルに気を使わなければならない事がめんどくさかったり、元々の予定を恋人との予定に塗り替えるのが理解出来なかったり...そもそも、男と女の話ばかりする人と喋っててもあんまり面白くないとすら思ってしまう。そうなりたくないと遠ざけている部分もあるかもしれない。自分以外の誰かの為に悩んだり悲しんだりするのって煩わしい。めんどくさい。何というか、ズレてるというか。

「ファッション・メイクにお金をかけて、趣味は特になくて、平日は大学行って帰ってテレビみ見て、たまにバイトして、休日は彼氏と遊んでるキャピキャピした女子」になりたかったなあーみたいな事をたまに考えてる。そういう人ってたぶん1番真っ直ぐな気がするから。恋愛は勿論、結婚の事、仕事の事、家族の事、とか。未来をちゃんと見てるか、今しか見ていないか。私の頭の中なんか、「いい歌作りたいな、ラーメン食べたいな、悲しいな、眠たいな、遊ぶの楽しいな」みたいな事ばっか。考えてる事が全然違ってて、(私が)ズレてるなーって思って、「そうやね」ってとりあえず笑ってる自分に飽き飽きしてる。

別に皆と同じように生きる必要はない。だけども、やっぱりラブソングを作れるような人間で在りたかった。

きのこ帝国 ワンマン なんばHatch

きのこ帝国 タイムラプスリリースパーティー

なんばHatchワンマンに行ってきました。

 

 

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まず、SEがMAKE LじゃなくてHumming、びっくりした。宇多田ヒカルが好きでオマージュ的な感じで作ったとかどうとか。

淡々と、アルバム順に演奏。個人的にはもう少し音が大きくても良かったかと思います。あーちゃんのギターも音も後半になっていい感じに聴こえてきました。あと、佐藤さんは声の調子があんまり良くなさそうでした。自分が成長する度にこうやって気付くことが増えてきたのが少し切ないです。LIVEに行くことは増えたけど、その分特別感も減ってしまいますし。ただ成長したことで、気づく感動も増えているのは確実であります。

1番気になっていたラプスのドラム。コンさんの腕が速すぎて残像見えました(笑)今回のアルバムで一番好きな曲です。個人的にめっちゃきのこ帝国っぽいなあと。解説でも十八番メロディって書いていたような...。歌詞もメロディも私好みです。私は初めて聴いた曲でも泣いてしまう事があるんですけど、ラプスは夜な夜な泣きながら聴いてましたね。中々こんな曲には出会えないんですけど。

金木犀の夜まで、アルバムを演奏。そして猫とアレルギー。最後のギターソロめっちゃかっこいいですよね。メジャーデビューして万人受けになったかーとか思っても、荒々しさはちゃんと残っている感じ。あとは...中央線がめっちゃかっこよかったです。あんな感じの曲作りたいなあああ。夜が明けたら、は鳥肌ですね、殺気...。一撃必殺ですもんね(笑)あと個人的に愛のゆくえが良かったなあと。愛のゆくえ(アルバム)が特別好きって訳じゃないんですけど、あれは完成されているというかなんというか...。アップテンポな曲は1曲もないけど、その分一貫性があって...長くなるな、別で書きます(笑)

夢見る頃を過ぎても、はまさに最後を飾るような曲で、東京に代わるラスト曲としてこれから使われていくのかなーと思います。

曲関係ないですけど、佐藤さんのTシャツがビョークやったんで、やっぱり好きなんやなーなんて思ってました。

改めまして、佐藤さん30歳おめでとうございます!あーちゃんのピアノで皆でハッピーバースデートゥーユーを歌いました!誕生日にLIVE被るのはファンとしてはたまりませんね。話変わりますけど、BUMPのLIVEに行った時藤くんの誕生日で「藤原基央Tシャツ」売ってたの思い出しました(笑)(私は別の日で買えませんでした。)

アンコールでめっちゃ曲やってくれて嬉しかったです!フェイクワールドワンダーランドは意外すぎました。レアな曲ワンマンっぽい、嬉しい(2回目) 海と花束、国道スロープ、明日にはすべてが終わるとして...最高です。やっぱあの頃のきのこ帝国は特別なのかなあと。今も勿論大好きですが!

そして最後に...まさかの、あーちゃんのピック拾いました。投げた時に「近いけど、取れやんなあ」って思ったら、地面に落ちて自分の方向に飛んできた!自分の反射神経ここで発揮されるとは(ゾーン状態とか言う、物事がゆっくり見えるアレ)...感無量(泣)

人生上手く出来てるなーなんてね、出来てるだけで、上手くいってる訳では無いんですけど。和歌山のあーちゃんも頑張ります。終わってから食べたタコ焼きめっちゃ美味しかったです。

前半にも書いてるけど、自分が成長したことで見える様になったものが良くも悪くも多くなっています。でももっと成長して、そして感動する事が増えていったら良いなって思いました。今は成長出来る不完全な自分が、ちょっと好きだったりします。ちょっとだけ。

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I Love CHATMONCHY (1)

「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~」 at日本武道館のライビューイングに行ってきました。本当はね、映画館じゃなくて武道館まで行きたかったけれど、平日だし、東京は遠い。心だけは武道館に...。

 

正直、どんな気持ちでこの日を迎えればいいか分からなかった。チャットモンチーの完結(解散)を知ってから、曲があまり聴けなかった。クミコさんが脱退して2人になっても、逞しく新しい音楽を生み出してきた。きっとどんな事が起こっても、Last Love LetterのMVみたいにおばあちゃんになっても、チャットモンチーは終わらないような気がしていた。LIVEって楽しみで仕方ないもので、今まで生きてきて楽しみじゃないLIVEなんて無かった。でもこの日がくればもうチャットモンチーは解散するのかと考えると気持ちが重い。

 

迎えた7/4。重い気持ちと重い腰。ライビューイングでも、立って見る事の方が多いと思う。しかし、そのような雰囲気など1mmもなかった。腰を下ろし、落ち着いて、ただひたすら終わりを見届ける、そんな空気が漂っていた。

 

「私たちのこれまでと、皆さんのこれからが交わる、輝かしい1日になりますように」と映し出されたメッセージ。CHATMONCHY MECHAが流れる。手を繋いで、ステージに登場するえっちゃんとあっこちゃん。もうダメだ泣いてしまう。泣くの早すぎやろって自分で脳内ツッコミ入れたって気は紛れない。完結発表が去年の11月でも、心の準備なんて出来ない。悲しいものは悲しい。普段そんなにチャットモンチー好き好き大好き言ってないから、もしかしたら、チャットモンチーそんなに好きだったの!?ってビックリする人もいるかもしれない。確かに自分の中で一番好きなバンドがチャットモンチーかと問われると答えはNOだが、1番好きな物以外は好きな物に入らないなんておかしい。好きな物っていうのはいくつあっても困らないものよ。

 

幕が降りて、メカスタイルのステージが現れた。これがもうカッコよすぎる。厨二心をくすぐる感じ。360度様々な楽器に囲まれた2人。

 

〇たったさっきから3000年までの話、「ドラえもんのお気に入りの道具がダイソーに並んでたりするでしょうか」っていうフレーズが、発想がすごい好き。たぶんこれはえっちゃんの作詞で、家族のこと書いてるのだろう。

〇the key 、Aメロの音が少ないのが印象に残ってる。打ち込みで何でも音が入れられる状態なのに、これだけあっさり終わらせてしまうのはすごい。自分ならもっと豪華にしてしまうだろうなーなんて思っていた。the keyを歌い終えると、えっちゃんが「皆さんこんばんは。チャットモンチーです...最後まで頑張ります。応援してください」と言った。えっちゃんがもう既に泣きそうだった。

〇裸足の街のスター、えっちゃんがコンガみたいなの叩いてたけど「えっギターの音入ってんのにギター弾かんの!?」ってめっちゃ思った。それくらい自由に演奏してるのがチャットモンチーらしい。

〇砂鉄、元ドラムのクミコさんの作詞。クミコさんの歌詞が本当に大好き。「プリント回すだけの関係さ」って所が好き。友達では無いけど関係がないわけでもないって事を上手く表してる。そういえばクミコさんは2人より年上で、先輩みたいな話を聞いたことがある。元々友達では無いし、何か合わない部分があったのかもしれない。だからこそ「好きでも嫌いでも好きさ」なのか。

〇クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん、ゲストの登場。Base Ball Bearの小出さんかと一瞬思ったけど違った。このDJみそしるさん(?)を初めて知ったのだけどわたしだけかな?3人のゆるーい雰囲気が良い。あー会場でコールアンドレスポンス参加したかったなーなんて思いながら、行った人はなんとなく分かると思うけど、あっこちゃんの「レバニラ」「枝豆」っていうチョイスに1人でニヤニヤしてた。

〇惚たる蛍、「昔の曲やります」と一言。アコギとドラムで何するのかなーと思っていたら「惚たる蛍」タイトルに蛍とあるが、キラキラ光って綺麗☆みたいな感じじゃなくて、6月の湿っぽい空気を含んだような曲。「1人で泣いても意味が無い、1人で光っても...いつだって」という所を聴いて、1人で泣いてたなあなんて思い出して。何で泣いてたかなんてことはもう思い出せないのだけど。

〇染まるよ、名曲中の名曲。ただイントロが全然違って、歌うまで分からなかった。チャットモンチーらしいなって。編成を変えるのに加えて、お馴染みのイントロまで変えてしまう。わたしだったら絶対しないもんなー、完全にリスナーに強くイメージ付られた物って変えるの怖いもん。あれが聴きたかったのに、という声が出てもおかしくない。でも今更チャットモンチーに怖いものなんかなかった。編成が変わっても、お馴染みのイントロが聴けなくても良い物は良い。逆に、違ったバージョンで聴けた嬉しさってのもあるしね。染まるよ、やっぱり名曲。「いつだってあなただけだった」とか言ってる失恋ソングなのに、「でももういらない」って言い切ってしまうし、ちゃんと最後は夜も明けてるし、その辺の女の子の強さが垣間見える。ただの未練たらしい失恋ソングで終わらないとこが好き。あと、ベースラインが好き。めっちゃ弾いたなあ。(というか今もベース触ると絶対弾いてる)

 

●セットリスト
[第一部]
01.CHATMONCHY MECHA
02.たったさっきから3000年までの話
03.the key
04.裸足の街のスター
05.砂鉄
06.クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん
07.惚たる蛍
08.染まるよ

 

自己満足で二千字超えて誰が読むねんって感じやけども続きます。

 

 

 

 

クラムボンが好きな私の「センス」の話。

クラムボンが大好きなんです。

クラムボンを聴き始めたのはここ1、2年くらい。そもそも音楽を沢山聴けるようになったのが、大学に入って自分でお金を稼ぐことが出来るようになってからでした。クラムボンを聴く前の印象って「なんか名前知ってるし、いい曲なんやろうなー」くらいだったんです。

私だけかもしれないんですけど、良いって分かってるものってあんまり聴こうとしなくて。最近名前を耳にするようになった若手インディーズバンドとかなら「これから売れるかどうか聴いてやるぜ!」みたいな気持ちがあるんですけど、既に良いって分かってるものって何故か後回しになるんですよ。

例えばスピッツとか。もう聴く前から絶対いい曲ばっかりって分かるじゃないですか。「既に良いと言われてるものを、良いと受け入れるしかない。」という事が面白くないなって思ってました。(過去形)でも、作曲するにあたっては、先入観とか好き嫌いとか排除しないといけないので、「とりあえず名前知ってるものは1回は聴く!」というmyルールを作り、クラムボンを聴き始めたんです。するとね、「クラムボンめっちゃ最高...センスしかない...今までの自分殴りたい...。」ってくらいクラムボンにハマりました。笑

それからは「良いものを良いと受け入れる」という受動的な気持ちから、「良いものがなぜ良いと言われているかを探す」という能動的な気持ちで音楽を聴くように変わりました。

私はクラムボンに対して「センスしかない」って思った訳ですけど、この「センス」って何なのでしょう?クラムボンを聴いてると、ミトさんが物凄く色んな音楽を聴いていることがひしひしと感じられるんです。音楽を生業にしている人って、ジャンル問わず大量の音楽を聴き(所謂ヘビーリスナー)、常に新しいことを生み出そうとしている人なんですよね。そんな当たり前のことを最近気づけなかったという...情けない。

色んなジャンルが垣間見える音楽が、素敵だと思った。センスがあると思った。自分から自然と生み出される音楽は、自分の好きな物が詰まっているから...色んなジャンルが垣間見える曲の作曲者は、それがすべて良いと思えている...!?

 

私が言うセンスってつまり「良いものを良いと思える心」なのかなと。

例えば、10人中9人が良いと思う曲。10人中1人が良いと思う曲。比率的にいえば9人が良いと思う曲の方がセンスがあり、9人にセンスがあると言えるでしょう。しかし、どちらも良いと思っている人がいるのであれば、どっちの曲の良い所を見つけられる人間が1番センスがあると私は思うんですね。「じゃあ悪いものは無いの?」と聞かれると、良い悪いの基準が明確に存在する訳では無いので難しいんですけど。

自分の作ったものを良いと思っても、リスナーが良いと思っていなければ、それは駄曲だと私は思っています。作曲者とリスナーの感性が合致することで名曲と呼ばれるようになるわけです。ただ、それがありがちであると埋もれてしまうし、アイデンティティが確立されてることが必要だという...。「良いもの良いと思う心」は作曲において、1番根っこの部分なのでしょうか。

「良いものを良いと思う」ことってなかなか難しいんです。どの音楽ジャンルでもそれぞれに良いと思っている人はいるけれど、どうしても自分の好みばかりに偏っていくんですよね。私は未だにハードロック、メタル他が受け入れられません。高校の時から今まで、何度slipknotを聴いて途中で諦めたことか(笑)いつかslipknotの良さにも気付ける日が来るのでしょうか。

slipknotの良さは分からなくても、今は昔に比べて確実に心の幅が広がっているというか、自分の感性が開拓されています。好きな曲が増えていくって本当に楽しいですね。人生掛けても聞き飽きない自信があるよ。

 

なんだか長くなりましたが、

クラムボンが大好き!

センスのある音楽を作りたい!

いっぱい色んな音楽聴くぞ!

って感じで毎日過ごしています。

「いっぴき」/高橋久美子

大学の期末試験が終わった。今日は特別な日にしようと思っていた。前日は遠回りしてコンビニまで歩き、お酒を買ってぼそぼそ歌いながら帰った。深夜3時まで好きなバンドのDVDを見た。お昼前に起きて友達を迎えに行き、ちょっとお洒落なお店でお昼ご飯を食べた。友達の誕生日を祝った。下手なボーリングをした。カフェでくだらない話を数時間した。友達と別れ、1人で銭湯に行き、クーラーの効いた涼しい部屋で

「いっぴき」を読んだ。

チャットモンチーが大好きだ。高橋久美子さんが作る歌詞を愛している。たった数分で1つの小説を読んでいるかのような気分になる。音が聴こえているだけなのに、景色が見える。何でもないように見えていた世界が、疑問で満ち溢れる。ちょっとした言葉のチョイスが、私の心の気持ちいいツボを押す。そんな歌詞を書く人の、多量の文字は一体どんな形になるのだろうか。読みたい衝動に駆られながら、本を部屋の片隅に隠し勉強に励んだ。そしてやっとこの本を開いた。

この本は一言でいうと、「青春」が詰まっていた。中高大の学生生活、個展までの道のり、全てが熱くて眩しかった。そして、自分と重なる事が余りにも多かった。音楽が好きな事、本が好きな事、田舎に住んでいる事、朝が弱い事、旬のものが好きな事、思い立ったらすぐ行動してしまう事。

私が詩を書き始めたのは、中三の時だった。ギターを始めると同時に詩を書き始めた。久美子さんと似たような時期だと知り、嬉しくなった。(ちなみにピアノを始めた時期も似ている。)詩を書き始めたのは、バンドというものを好きになった時からの夢「自分の歌を作る」というのを叶える為であった。そして何よりも、自分の好きな作家の目から見える世界は、きっと私の何倍も色鮮やかで不思議な形をしているのだろうと思うと羨ましくて仕方がなかった。その人の見えているような景色が見える様になるのではないかと思うと、じっとしてはいられなかった。高校になると図書館で勉強する傍ら、休憩ついでに詩集を読み漁っていた。今は大学生で楽しい日々を送っている。自分の歌だって作れるようになった。本を読みながら、そんな私の人生を思い出した。

この日は人生で初めて音楽を聴かないで帰った。気に入った曲を飽きるまでループ再生するそれと同じように、車を運転しながら久美子さんの語る人生と、上で述べたような私の人生をずっと考えていた。詩を書き始めた頃から見ると、今の自分はどう見えるだろうか?

最近、このブログを始めた。TwitterInstagramも利用している。発信する場所はあるのに、下書きだけがたまる。何かを批判している訳でもない。ただ私はこう思うと書いているだけなのに誰にも見せられないのだ。社会不適合者という言葉があるが、私は人間不適合者なのではないかと思う。誰かを傷つける訳でもないが、言ってはいけない事が頭をよぎる。中学生の頃に夢に描いた色鮮やかな世界とは全く違うものが見えるようになった。鬱憤だけを書くようになった。あんなに好きだった歌が、誤魔化す手段に成り下がった。他人に歌詞が良いと言われる事が嬉しい反面、とても怖かった。こんな事しか書けないなら、残さずに歌わずに全部忘れてしまえばいい、それと共に私自身も消えればいいと思っていた。幸せになると歌えないという事を歌うようになった自分が、それをやめられない自分が...1番嫌だった。

 

しかし、この本を閉じると「そんな自分もちょっと素敵なんかな。」と思えた。

 

今日は本当に特別な日になった。