音と食と生。

和歌山で歌ってる人。音楽と食べる事が好き。Twitter→@AKfrom4343 インスタ→ https://www.instagram.com/akfrom4343

I Love CHATMONCHY (1)

「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~」 at日本武道館のライビューイングに行ってきました。本当はね、映画館じゃなくて武道館まで行きたかったけれど、平日だし、東京は遠い。心だけは武道館に...。

 

正直、どんな気持ちでこの日を迎えればいいか分からなかった。チャットモンチーの完結(解散)を知ってから、曲があまり聴けなかった。クミコさんが脱退して2人になっても、逞しく新しい音楽を生み出してきた。きっとどんな事が起こっても、Last Love LetterのMVみたいにおばあちゃんになっても、チャットモンチーは終わらないような気がしていた。LIVEって楽しみで仕方ないもので、今まで生きてきて楽しみじゃないLIVEなんて無かった。でもこの日がくればもうチャットモンチーは解散するのかと考えると気持ちが重い。

 

迎えた7/4。重い気持ちと重い腰。ライビューイングでも、立って見る事の方が多いと思う。しかし、そのような雰囲気など1mmもなかった。腰を下ろし、落ち着いて、ただひたすら終わりを見届ける、そんな空気が漂っていた。

 

「私たちのこれまでと、皆さんのこれからが交わる、輝かしい1日になりますように」と映し出されたメッセージ。CHATMONCHY MECHAが流れる。手を繋いで、ステージに登場するえっちゃんとあっこちゃん。もうダメだ泣いてしまう。泣くの早すぎやろって自分で脳内ツッコミ入れたって気は紛れない。完結発表が去年の11月でも、心の準備なんて出来ない。悲しいものは悲しい。普段そんなにチャットモンチー好き好き大好き言ってないから、もしかしたら、チャットモンチーそんなに好きだったの!?ってビックリする人もいるかもしれない。確かに自分の中で一番好きなバンドがチャットモンチーかと問われると答えはNOだが、1番好きな物以外は好きな物に入らないなんておかしい。好きな物っていうのはいくつあっても困らないものよ。

 

幕が降りて、メカスタイルのステージが現れた。これがもうカッコよすぎる。厨二心をくすぐる感じ。360度様々な楽器に囲まれた2人。

 

〇たったさっきから3000年までの話、「ドラえもんのお気に入りの道具がダイソーに並んでたりするでしょうか」っていうフレーズが、発想がすごい好き。たぶんこれはえっちゃんの作詞で、家族のこと書いてるのだろう。

〇the key 、Aメロの音が少ないのが印象に残ってる。打ち込みで何でも音が入れられる状態なのに、これだけあっさり終わらせてしまうのはすごい。自分ならもっと豪華にしてしまうだろうなーなんて思っていた。the keyを歌い終えると、えっちゃんが「皆さんこんばんは。チャットモンチーです...最後まで頑張ります。応援してください」と言った。えっちゃんがもう既に泣きそうだった。

〇裸足の街のスター、えっちゃんがコンガみたいなの叩いてたけど「えっギターの音入ってんのにギター弾かんの!?」ってめっちゃ思った。それくらい自由に演奏してるのがチャットモンチーらしい。

〇砂鉄、元ドラムのクミコさんの作詞。クミコさんの歌詞が本当に大好き。「プリント回すだけの関係さ」って所が好き。友達では無いけど関係がないわけでもないって事を上手く表してる。そういえばクミコさんは2人より年上で、先輩みたいな話を聞いたことがある。元々友達では無いし、何か合わない部分があったのかもしれない。だからこそ「好きでも嫌いでも好きさ」なのか。

〇クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん、ゲストの登場。Base Ball Bearの小出さんかと一瞬思ったけど違った。このDJみそしるさん(?)を初めて知ったのだけどわたしだけかな?3人のゆるーい雰囲気が良い。あー会場でコールアンドレスポンス参加したかったなーなんて思いながら、行った人はなんとなく分かると思うけど、あっこちゃんの「レバニラ」「枝豆」っていうチョイスに1人でニヤニヤしてた。

〇惚たる蛍、「昔の曲やります」と一言。アコギとドラムで何するのかなーと思っていたら「惚たる蛍」タイトルに蛍とあるが、キラキラ光って綺麗☆みたいな感じじゃなくて、6月の湿っぽい空気を含んだような曲。「1人で泣いても意味が無い、1人で光っても...いつだって」という所を聴いて、1人で泣いてたなあなんて思い出して。何で泣いてたかなんてことはもう思い出せないのだけど。

〇染まるよ、名曲中の名曲。ただイントロが全然違って、歌うまで分からなかった。チャットモンチーらしいなって。編成を変えるのに加えて、お馴染みのイントロまで変えてしまう。わたしだったら絶対しないもんなー、完全にリスナーに強くイメージ付られた物って変えるの怖いもん。あれが聴きたかったのに、という声が出てもおかしくない。でも今更チャットモンチーに怖いものなんかなかった。編成が変わっても、お馴染みのイントロが聴けなくても良い物は良い。逆に、違ったバージョンで聴けた嬉しさってのもあるしね。染まるよ、やっぱり名曲。「いつだってあなただけだった」とか言ってる失恋ソングなのに、「でももういらない」って言い切ってしまうし、ちゃんと最後は夜も明けてるし、その辺の女の子の強さが垣間見える。ただの未練たらしい失恋ソングで終わらないとこが好き。あと、ベースラインが好き。めっちゃ弾いたなあ。(というか今もベース触ると絶対弾いてる)

 

●セットリスト
[第一部]
01.CHATMONCHY MECHA
02.たったさっきから3000年までの話
03.the key
04.裸足の街のスター
05.砂鉄
06.クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん
07.惚たる蛍
08.染まるよ

 

自己満足で二千字超えて誰が読むねんって感じやけども続きます。